コモディティ化

東芝やシャープというと一昔であればメイドインジャパンの代表格であり、日本人として誇らしい企業でした。

ところが・・・

これまでお家芸と言われてきた家電などは、中国、台湾、韓国といったメーカーに押され衰退していきました。

高品質として差別化していると自負していた技術、機能、ブランドがいつの間にか、どこででも手に入る時代になってしまったのです。こうなってしまうといくら現場の創意工夫や改善がしっかりしていてもどうにもなりません。沈みゆく船の上で一生懸命船内のイスを整頓しているようなものです。

これをコモディティ化(大衆化)と呼ぶようです。

企業トップというのは、そういった花形部門出身の方が多く、良い時代を経験しているがゆえになかなか思い切った施策を打てないことがあります。

コモディティ化してしまうと、事業売却、新たな成長分野への応用、撤退など色々と策はありますが、いずれにせよ過去の成功体験が決断を鈍らせることがあるようです。

このように簡単にコラムで書いておりますが、非常に判断が難しいことです。製造業だけではなく、サービス業にも当てはまることです。


株式会社 サン・ライフ
執筆:神門

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