ご葬儀の際に故人様が生前使っていた茶碗を割るという風習があります。
地域によってあったりなかったりと様々です。葬儀スタッフでも一度も見たことがないという方もいるくらいです。
余談ですが、小さい頃なぜお箸、茶碗だけは個人専用のものがあるのか不思議に思ったことがあります。
フォークやナイフはどれを使おうと気にしないのに。
日本人にとって死(もしくは死を連想されるもの)というのは穢れであり、忌み嫌うものという観念があります。
茶碗を割るというのも、この世に戻って来ないでくれという意識から来るものと言われています。
さらには、残された家族たちがしっかりと死を受け入れてこれから生きていくという意識もあったかと思います。
死に対する理解というのは有史以来、世界各地で様々な発展を遂げてきました。
色々と研究するのも面白いことです。
株式会社 サン・ライフ
執筆:神門